AtCoder が提供しているABC(AtCoder Beginner Contest)287 のA問題をC++とPythonで解いてみました。ABC287は、2023年1月28日21:00に実施されました。
AtCoder の紹介はこちらに、プログラミングの方針はこちらに記事があります。
A問題 Majority(Difficulty : 11)
問題はリンク先をご覧ください。
与えられた文字列を繰り返し判断する問題です。AtCoder Problems による Difficulty は 11 でした。
解答案
問題を解く方針を書きだします。
- N を読み込む。
- N 回文字列を読み込み、”For” に等しい回数をカウントする。
- “For” の回数が過半数であれば、”Yes” を、それ以外の場合は、”No” を出力する。
C++ プログラム例(ABC287A)
方針に従いプログラムします。N は奇数との制約があるため、”For” の個数が過半数以上の場合は、N / 2(結果は切り捨て)より大きくなります。以下は、C++ プログラムの例です。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
int result = 0;
for (int i = 0; i < n; ++i) {
string s;
cin >> s;
if (s == "For") {
++result;
}
}
if (result > n / 2) {
cout << "Yes" << endl;
} else {
cout << "No" << endl;
}
return 0;
}
別解を示します。”For” の場合は、変数 result をインクリメントします。それ以外の場合(”Against”)は、デクリメントします。最後に result が正か判定しています。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
int result = 0;
for (int i = 0; i < n; ++i) {
string s;
cin >> s;
if (s == "For") {
++result;
} else {
--result;
}
}
if (result > 0) {
cout << "Yes" << endl;
} else {
cout << "No" << endl;
}
return 0;
}
AC(Accepted=正しいプログラム)と判定されました。
Python プログラム例(ABC287A)
Python は、C++ の二つ目のプログラムを移植しました。
"""AtCoder Beginner Contest 287 A"""
n = int(input())
result = 0
for i in range(n):
if input() == "For":
result += 1
else:
result -= 1
print("Yes" if result > 0 else "No")
こちらも「AC」と判定されました。
最後に
繰り返し文字列を判断して、”For” の数をカウントする問題でした。このような問題は、解く早さが問われると考えています。
引き続き ABC の問題を紹介していきます。