AIZU ONLINE JUDGE

AOJ ITP2 9_C(Set Difference)を解く

AOJ_ITP2_9_C

Aizu Online Judge(AOJ)が提供している「プログラミング応用」(ITP2)の9_C問題をC++で解いてみました。

ITP2では、「プログラミングのための基礎ライブラリを獲得します」とあります。トピック#9では、集合演算を学びます。

#9は、alogrithm をインクルードして利用する機能を紹介します。全てのアルゴリズムは、データ構造の実装から切り離されています。アルゴリズムの要件(主にイテレータ)を満たせば動作します。

問題(9_C: Set Difference)

問題はリンク先をご覧ください。

AOJ ITP2 9_C問題: Set Difference

差集合を求める set_difference について学びます。

std::set_difference について

以下は、cpprefjp 様の記事を参考にさせていただきました。

std::set_difference は差集合を求めます。

  template <class InputIterator1, class InputIterator2, class OutputIterator>
  OutputIterator
    set_difference(InputIterator1 first1,
                   InputIterator1 last1,
                   InputIterator2 first2,
                   InputIterator2 last2,
                   OutputIterator result);

2つのソート済み範囲 [first1, last1) と [first2, last2) の差集合を求めます。差集合とは、[first1, last1) から [first2, last2) にない要素を result へコピーすることを意味します。結果もソートされています。

最大で 2 × ((last1 – first1) + (last2 – first2)) – 1 回の比較を行います。

C++ プログラム例(ITP2 9_C)

2つのソート済の数列AとBが与えられます。AとBの差集合を求めて、要素を出力します。

差集合を set_difference で求めます(24行目)。set_difference の最後の引数は、 OutputIterator を指定する必要があります。このためヘルパ関数 inserter を使いました。

以下が、C++プログラムとなります。

#include <iostream>
#include <algorithm>

#include <vector>

using namespace std;

int main()
{
	int n;
	cin >> n;
	vector<int> a(n);
	for (int i = 0; i < n; ++i) {
		cin >> a[i];
	}
	int m;
	cin >> m;
	vector<int> b(m);
	for (int i = 0; i < m; ++i) {
		cin >> b[i];
	}

	vector<int> result;
	set_difference(a.begin(), a.end(), b.begin(), b.end(), inserter(result, result.end()));

	sort(result.begin(), result.end());
	for (auto it = result.begin(); it != result.end(); ++it) {
		cout << *it << endl;
	}

	return 0;
}

上記プログラムは、AOJ で「AC(Accepted=正解)」と判定されました。

最後に

前の2回と同じく,set_difference については、この問題を解くまで知りませんでした。この機能は、いつか競技プログラミングの場で使えるかもしれません。

引き続き、ITP2 の問題を紹介していきます。

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