Aizu Online Judge(AOJ)が提供している「プログラミング応用」(ITP2)の4_D問題をC++で解いてみました。
ITP2では、「プログラミングのための基礎ライブラリを獲得します」とあります。トピック#4では、列に対する変更を学びます。
#3から#6は、alogrithm をインクルードして利用する機能を紹介します。全てのアルゴリズムは、データ構造の実装から切り離されています。アルゴリズムの要件(主にイテレータ)を満たせば動作します。
問題(4_D: Unique)
問題はリンク先をご覧ください。
重複要素を取り除く unique について学びます。
std::unique について
以下は、cpprefjp 様の記事を参考にさせていただきました。
std::unique を使って隣り合った重複要素を取り除くことができます。
template <class ForwardIterator>
ForwardIterator unique(ForwardIterator first, ForwardIterator last);
unique は、隣り合った重複要素を除いた要素を、範囲の先頭に集めます。この関数によって要素数は変わりません。この関数は、集められた重複なし範囲の末尾の次を指すイテレータを返すため、erase 関数などで削除する必要があります。
具体的には、以下のように使うことを想定しています。
vector<int> a(n);
// ...
sort(a.begin(), a.end());
a.erase(unique(a.begin(), a.end()), a.end());
C++ プログラム例(ITP2 4_D)
昇順にソートされた配列 A が与えられます。unique と erase で重複した要素を削除します(17行目)。最後に A を出力します。
以下は、C++のプログラムです。
#include <iostream>
#include <algorithm>
#include <vector>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
vector<int> a(n);
for (int i = 0; i < n; ++i) {
cin >> a[i];
}
a.erase(unique(a.begin(), a.end()), a.end());
for (int i = 0; i < a.size(); ++i) {
cout << a[i] << " \n"[i == a.size() - 1];
}
return 0;
}
上記プログラムは、AOJ で「AC(Accepted=正解)」と判定されました。
最後に
C++のライブラリ全体の方針なのか、unique だけの仕様なのか不明ですが、unique 単独では、効果が中途半端です。事実上 erase と組みで使うことが前提の仕様となっています。
引き続き、ITP2 の問題を紹介していきます。