Aizu Online Judge(AOJ)が提供している「プログラミング応用」(ITP2)の5_C問題をC++で解いてみました。
ITP2では、「プログラミングのための基礎ライブラリを獲得します」とあります。トピック#5では、「順列」というテーマで学びます。
#3から#6は、alogrithm をインクルードして利用する機能を紹介します。全てのアルゴリズムは、データ構造の実装から切り離されています。アルゴリズムの要件(主にイテレータ)を満たせば動作します。
問題(5_C: Permutation)
問題はリンク先をご覧ください。
順列を生成する next_permutation と prev_permutation について学びます。
std::next_permutation について
以下は、cpprefjp 様の記事を参考にさせていただきました。
std::next_permutation は、与えられたイテレータ範囲を順列として、辞書順による次の順列を生成します。
template <class BidirectionalIterator>
bool next_permutation(BidirectionalIterator first, BidirectionalIterator last);
次の順列が存在する場合は、true を返し、存在しない場合は、false を返します。
最大で (last1 – first1)/2 回の swap を行います。
std::prev_permutation について
以下は、cpprefjp 様の記事を参考にさせていただきました。
std::prev_permutation は、与えられたイテレータ範囲を順列として、辞書順による前の順列を生成します。
template <class BidirectionalIterator>
bool prev_permutation(BidirectionalIterator first, BidirectionalIterator last);
前の順列が存在する場合は、true を返し、存在しない場合は、false を返します。
最大で (last1 – first1)/2 回の swap を行います。
C++ プログラム例(ITP2 5_C)
順列を受け取り、前の順列を prev_permutation で求めて出力します。受け取った順列を出力した後、次の順列を next_permutation で求めて出力します。
前の順列を求めるときに受け取った数列の値を書き換えます。そのため、受け取った順列のコピーを prev_permutation に渡しています。
以下は、C++のプログラムです。
#include <iostream>
#include <algorithm>
#include <vector>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
vector<int> a(n), p(n);
for (int i = 0; i < n; ++i) {
cin >> a[i];
p[i] = a[i];
}
if (prev_permutation(p.begin(), p.end())) {
for (int i = 0; i < n; i++) {
cout << p[i] << " \n"[i == n - 1];
}
}
for (int i = 0; i < n; i++) {
cout << a[i] << " \n"[i == n - 1];
}
if (next_permutation(a.begin(), a.end())) {
for (int i = 0; i < n; i++) {
cout << a[i] << " \n"[i == n - 1];
}
}
return 0;
}
上記プログラムは、AOJ で「AC(Accepted=正解)」と判定されました。
最後に
C で順列を生成する関数が必要な場合、自作していました。C++ では、この記事で紹介した関数を使っています。
引き続き、ITP2 の問題を紹介していきます。