Aizu Online Judge(AOJ)が提供している「プログラミング応用」(ITP2)の5_D問題をC++で解いてみました。
ITP2では、「プログラミングのための基礎ライブラリを獲得します」とあります。トピック#5では、「順列」というテーマで学びます。
#3から#6は、alogrithm をインクルードして利用する機能を紹介します。全てのアルゴリズムは、データ構造の実装から切り離されています。アルゴリズムの要件(主にイテレータ)を満たせば動作します。
問題(5_D: Permutation Enumuration)
問題はリンク先をご覧ください。
AOJ ITP2 5_D問題: Permutation Enumuration
全ての順列を next_permutation を使って生成します。
C++ プログラム例(ITP2 5_D)
next_permutation は、前回の記事で紹介しました。この関数を使って 1 から n までの全ての順列を生成します。
この do-while 文は、すべての順列を生成する定型パターンとなります(18、22行目)。
以下は、C++のプログラムです。
#include <iostream>
#include <algorithm>
#include <vector>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
vector<int> a(n);
for (int i = 0; i < n; ++i) {
a[i] = i + 1;
}
do {
for (int i = 0; i < n; ++i) {
cout << a[i] << " \n"[i == n - 1];
}
} while (next_permutation(a.begin(), a.end()));
return 0;
}
上記プログラムは、AOJ で「AC(Accepted=正解)」と判定されました。
最後に
今回、紹介したコードは、$n!$ 通りの順列の全探索を行う場合に使われます。$n$ の値は非常に速く大きくなるため、$n = 10$ 程度で使われる問題が多いようです。
引き続き、ITP2 の問題を紹介していきます。