AtCoder が提供しているABC(AtCoder Beginner Contest)313 のA問題をC++とPythonで解いてみました。ABC313は、2023年8月5日21:00に実施されました。
AtCoder の紹介はこちらに、プログラミングの方針はこちらに記事があります。
A問題 To Be Saikyo(Difficulty : 40)
問題はリンク先をご覧ください。
与えられた数列の最大値を求めます。少し注意が必要です。AtCoder Problems による Difficulty は 40 でした。
解答案
C++ プログラム例(ABC313A)
与えられた数列の最大値を求めて1を加えて P0 との差を求めればよいような気がします(P の添え字は0からとしています)。以下の注意が必要です。
- 自分自身が単独で最大となる場合は、0 が解となる(入力例2)。
- 自分自身が最大でも、他に同じ大きさの要素があれば、1 が解となる(入力例3)。
A問題ということに配慮したのか、入力例で注意点に気付くよう誘導されていました。以下の手順をコードにします。
- p[1] 以降の要素の最大値 maxp を求める(11、13行目)。
- p[0] と maxp を比較して、
- p[0] の方が大きければ 0 を出力する。
- それ以外の場合 maxp + 1 – p[0] の値を出力する。
以下が、C++プログラムとなります。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
vector<int> p(n);
cin >> p[0];
int maxp = 0;
for (int i = 1; i < n; ++i) {
cin >> p[i];
maxp = max(maxp, p[i]);
}
if (p[0] > maxp) {
cout << 0 << endl;
} else {
cout << maxp + 1 - p[0] << endl;
}
return 0;
}
AC(Accepted=正しいプログラム)と判定されました。
Python プログラム例(ABC313A)
スライス記法と組込み関数 max を使うと maxp = max(p[1:]) と書くことができます。ただし、リストの大きさ n が 1 の時に Runtime Error が発生します。そのため、n が 1 の時は、maxp は、p[0] – 1 とします(5行目)。
"""AtCoder Beginner Contest 313 A"""
n = int(input())
p = list(map(int, input().split()))
maxp = max(p[1:]) if n > 1 else p[0] - 1
print(0 if p[0] > maxp else maxp + 1 - p[0])
こちらも「AC」と判定されました。
最後に
A問題としては、少し難しかったかもしれません。コンテスト本番で使っている C++ では一発でACを得ましたが、コンテスト後に解いた Python では、1回 RE 判定を受けました。
このABC313は、AtCoder が主催する学生向けのコンテストの予選になっていました。このためか、通常のABCと比較して難易度が高いと感じました。
引き続き ABC の問題を紹介していきます。