AtCoder が提供しているABC(AtCoder Beginner Contest)369 B問題をC++とPythonで解いてみました。ABC369は、2024年8月31日21:00に実施されました。
AtCoder の紹介はこちらに、プログラミングの方針はこちらに記事があります。
B問題 Piano 3(Difficulty : 62)
問題の詳細は、リンク先をご覧ください。
左右の手を最初に押す鍵盤の位置にすれば最小値となります。AtCoder Problems による Difficulty は 62 でした。
解答案
問題には、「疲労度は最小でいくつになるか求めてください」とありますが、左右の手を最初に押す鍵盤の位置にすれば最小値となります。
C++ プログラム例(ABC369B)
左右の手の位置を変数 L、R として、初期値を鍵盤の位置にない -1 とします。この初期値であれば、その手はまだ使われていないため、疲労度に加えません。左右の位置が鍵盤内であれば、移動量を疲労度に加えていくだけです(20、25行目)。
以下が、C++プログラムです。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int main()
{
int n;
cin >> n;
vector<int> a(n);
vector<char> s(n);
for (int i = 0; i < n; ++i) {
cin >> a[i] >> s[i];
}
int result = 0;
int L = -1;
int R = -1;
for (int i = 0; i < n; ++i) {
if (s[i] == 'L') {
if (L != -1) {
result += abs(L - a[i]);
}
L = a[i];
} else {
if (R != -1) {
result += abs(R - a[i]);
}
R = a[i];
}
}
cout << result << endl;
return 0;
}
AC(Accepted=正しいプログラム)と判定されました。
Python プログラム例(ABC369B)
Python版も基本的な考え方は同じです。以下がプログラムです。
"""AtCoder Beginner Contest 369 B"""
n = int(input())
a = [0] * n
s = [""] * n
for i in range(n):
t, s[i] = input().split()
a[i] = int(t)
result = 0
L = -1
R = -1
for i in range(n):
if s[i] == 'L':
if L != -1:
result += abs(L - a[i])
L = a[i]
else:
if R != -1:
result += abs(R - a[i])
R = a[i]
print(result)
こちらも「AC」と判定されました。
最後に
コンテストでは、左右の手の位置を全探索しました(提出したプログラム)。コンテスト後に全探索するまでもなく最初に押す位置を初期値にすればよいと気づきました。
引き続き ABC の問題を紹介していきます。